Camera Obscura _ カメラオブスキュラ

 
 

'03年12月に 学研から出版された「大人の科学」の付録
プラスチックスの数個のパーツを組み立てれば ピンホールカメラにも
単眼レンズ付きのカメラにもなる 一般に TOY CAMERA と呼ばれるカメラ



撮影時はラチェットを巻き上げレバーに入れ
撮影ごとにレバーを1回転させフィルムを巻き上げる
フィルム巻戻時にはラチェットレバーを解除する

シャッターチャージ前 0の状
シャッターチャージ後

シャッターレバーを手前に引けば
1/250 sec.上げればバルブ


 
 
 
レンズの焦点距離は65ミリ 絞り機能は無いがシャッターの開放経が4.5ミリ
65÷4.5=14.444444 レンズF値が16弱 シャッタースピード値 約1/250
ISO400のフィルムなら日中 日差しがあれば ほとんどの被写体に対応できる
ピントは固定焦点 3メートル近辺に設定されているが レンズの取り付けを
緩くして 前に繰り出してやれば 多少の近接撮影には対応できそう

CAMERA OBSCURA IMAGE こちらで
 
     


F値が14.4では撮影できる被写体が限定されてしまう
そこでシンクロターミナルを付けてみた
シャッターが全開になる場所にアルミ箔を張りターミナルまで配線をした
国府宮の裸祭りで効果のほどを試すことに、、、

このカメラはプラスチックスレンズを使用して撮影するほかにピンホールカメラとして楽しむことができる


ピンホールの径が約0.3ミリ 穴の位置からフィルム面までが18ミリ
計算してみるとF値は60になる 18ミリF64の超広角ピンホールカメラというわけだ
回析現象も顕著に現れるだろうし これだけの超広角となると周辺光量の落ち込みも激しくなる
デジタルデータなら現像ソフトなどのビネットコントロールで周辺光量を上げることも可能なのだが
シャッターの機能はないので ピンホールの前に黒い段ボールの遮蔽板を付けた Image は「蘭の館」で撮影
本来ピンホールカメラで撮影された写真は撮影画像の原寸大で鑑賞するのだが 35ミリではそうもいかない
拡大することにより かなりぼけてしまうがコレが究極のぼけ味だと思えばいいのかもしれない


シンクロターミナルが付いていると 撮影の幅がひろくなる
Studioの大型ストロボを使用した人物撮影をしてみたが
シンクロの調子が悪く '幕切れ'をおこすようになってしまった
接触面にアルミ箔を使用しているため 耐久性に問題があるようだ
 
アップでの撮影は顔の中心部よりも 手前にある腕などに焦点が合っている
レンズの収差でおきる現象だが 昔のローコストカメラの中にはフィルム面を
湾曲させ 均一な焦点を確保する工夫がみられた
 
 
 

 
シンクロのメンテナンスをして (アルミ箔を張り重ねただけだが) 夜桜見物にでかけた
例年 花冷えがするものだが 今年はあたたかい
.お父さんたちはけっこう元気なのだが若者たちはそうではない
なんとなく 不安になりながら シャッターを押す
 
ISO400のネガカラーを現像すると バルブで撮影したわけでもないのに 光の帯が出現してしまった
今年の春はいろいろ不安なことがありそうだ  2004年春
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