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「演劇大学」 みなさん お聞きになったことありますか? 愛知県文化振興事業団が昨年から行っている文化事業です
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芸術の秋 11月6,7, 8 の3日間 愛知県文化センターで開催されています と いっても ほとんどの人は何のことかわかりませんよね 実は私も会場にカメラを持ち込むまで ぜ〜んぜん内容は知らされていませんでした 今回のテーマは「寺山修司を演出する」 恐れ多くも"寺山修司"の許可なく"寺山"の戯曲を勝手に演出しようとするらしい もう10年以上前になるだろうか「 蜷川の寺山 寺山の蜷川」として上演された 「身毒丸」 白石加代子と藤原竜也が出演した舞台 愛知県芸術劇場 大ホールの最上階から舞台を見下ろしながら観た 本公演は私が観た芝居の中で 最上等のものだった 40年前リアルタイムで観た演者とオーディエンスが混然一体とした寺山の芝居は体に染みついているが 蜷川の舞台は脳細胞の片隅に染みこんでいる 蜷川の舞台は美術がすごい 重層的な立込で 観客を舞台の奥へ誘い込む 寺山の芝居は役者の演技に迫力があった いや 演技ではなく 素のまま舞台に飛び込んできたかのようなリアリティーがあった オイオイまたまた脱線しやがって
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秋晴れとはこのこと 澄み切った青空 乾いた空気 穏やかな風 なのに 演劇大学の各講座は屋内で行われている
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吹き抜けのホールから上の教室でシンポジウムが開かれて 名古屋で唯一 寺山劇団に参加していた谷口葉子さん 劇団員だった高田恵篤さん 劇作家 天野天街さん 日本演出家協会会長の和田喜夫さんらがパネリストとして参加されていました しかしなんと言っても 寺山修司と同時代を過ごした 流山寺 祥の話が面白かった 寺山に呼び出されいきなり「演劇で革命は起こせるか?」と聞かれたこと まぁその前後の話が辺りに漂っていないとたいして面白く感じられないでしょうけど それは 文章ではとても書ききれない 一番興味を引かれたのが こ れ だ 「カリガリ博士の犯罪」舞台公演で観客に睡眠誘発剤を飲ませたというのだ 夢うつつのなかで観客演者混然一体となり魑魅魍魎の世界を体験できたことでしょうね 現世では立派な犯罪ですよ 寺山修司 最近世間を震撼させている催眠誘発剤を使った事件が話題になっていますからね さて 最終日には3組の劇が小ホールで発表される 3組は公募で主に劇団関係者なのだが今年は集まりが悪いらしい なにせ3日間といっても当然以前から準備が必要だ そのための時間を不況下のいま使える人間は少ないだろう
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土門 拳の戦後間もない頃の写真 おそらく路上で紙芝居をみている子供たちだろう エンターテインメントという言葉も定着していない時代 その後 寺山修司の天井桟敷 唐十郎の赤テント それぞれの劇団は成長した子供たちにエンターテインメントの"革命"をもたらしてくれた
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