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名古屋から高速を使って2時間ぐらいでしょうか 音羽蒲郡インターを降り1号線を東京方面に走ると初めて現れる海岸だ 東海道白須賀の宿は遠州灘と富士山が初めて一堂に会することができる場所であったらしい 江戸時代 旅人が街道を行き来していた時代はよくわからないが 1960年代はとにかく静かな海岸だった 汐見坂の海 あまりにも ひどい鬱状態をなんとかしたいと思い 気分転換にやってきた
私が最初にここを訪れたのは ピンクキング印家具のライトバンにゆられゆられ 豊橋のヤマサ製造直販で買った ちくわを皆とかじりながらでした 運転席に林恭三さん 助手席に浅井慎平さん 後部座席に半畳ほどのイラストパネルと 私 浅井慎平さんが林恭三さんのイラストを波打ち際で撮影するためでした
海岸線をなめるように高架のバイパスが張りめぐらされ 往時の面影は薄れつつある 潮騒を満喫しようと海岸に足を運んでも 5Chドルビーサラウンドのごとく頭のうしろからトラックの効果音が響いてきて 恋人たち愛のささやきを かき消してしまう もっとも この日はカップルを見かけることはありませんでしたがね おすすめは道の駅「汐見坂」から海岸に出て右手に歩けば高架道路は後ろへ離れていく おとなしいサーファーたちが波と一体化しようと漂っているだけだ それよりおすすめなのが国道端に設けられた展望台付き小スペースの駐車場前
その前には 陽気なブラジリアンが小さな村を作り 日がな一日 のんべんたらり過ごしている ビール樽を海岸まで運び ボリュームをリミットまで回した彼らには 5Chドルビーサラウンドは意味がない ラジカセから聞こえる音楽が海の果ての母国を感じさせてくれるのだから
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