黄金週間のまっただ中である

私もこういうときこそ体の中心にドロンとたゆたうヘドロのようなものを掻き出したいものだ

これのせいで時々極度の鬱におそわれるのだから

と言ってもパッと気分転換をはかる手立てを私は知らない

近場で潮干狩りや バーベキューなどがいいかもしれないが

私には家族はいるけれども一家団欒とはほど遠い関係で成り立っている

砂上の掘っ建て小屋に住んでいると言えば分かりやすいだろう

いつ崩れるか分からない家の中で 砂を噛む生活が続いている

 

 

と またまた鬱になりそうな気配を感じてヘドロはともかく邪気だけでも払いにと熱田神宮に参りました

これから何かお祭りでもあるのか露店がひっそりと木立の下に設けられていました

夏の日差しでした

 

 

神官の方たちには連休も関係ないようで 神様にお仕えする神事のために励んでおられました

その列にまじり 本殿に進み入り罪深い我が身をずたずたに引き裂いていただこうと思いましたが

着ていたアースカラーのジーンズと紺色のトレーナーでは後ろに付いたとたんにつまみ出されたでしょう

 

 

水平線に空が降りてくる上にかすかに志摩半島が見えるような見えないような

快晴で風が強く吹く日には

右に四日市そこから視線を左に緩やかに動かすと津 視界から外れて霞んでしまう鳥羽のあたりまでが見渡せる

例年この時期になれば名古屋の南西 鍋田辺りの上空から常滑のセントレアめがけてボンバルディア ボーイングなど

多数の飛行機がランディングのため海面を賑やかすのだが今年はなかなか南風が吹かないようだ

飛行機は風上に向かって着陸するようですね

 

 

大野海岸の堤防に裸で寝転がっていると 軽やかなプロペラの音が頭上に近づいてきた

 

 

輝く女神に恋をしたイカロスのように もっと高く上昇すればいい

プロペラも凧も蝋で付けられてはいないのだから

おいおいまたバカなことを言いだしやがって
どうかしたんかい

はい私なら蝋付けの翼ではばたきながら女神を抱きしめにいきますよ