今日は新人テスト撮影の日だった

モデル志望の女子たちは10週にわたるレッスンを経て登録オーディションを迎える

そのオーディション直前にテスト撮影が組まれている

まぁ いくらウォーキングやヘアメイクの講習を受けたとはいえ写真写りが悪ければ元も子もなくなる

彼女たちの意気込みが伝わってきて この時ばかりは私の灰色の脳細胞は真っ赤に染まります

オイオイまたまた変なことを言い出しやがってぇ
でも 下の女の子は何だか頭が大きいじゃぁないんかい

 

 

いや べつに彼女自身の頭が大きいわけではありませんよ

下の写真を見てください

 

 

モデルさんの全身写真を撮るときには常識になっているPCレンズを使っているんですよ

一般的にアオリと呼ばれていて レンズの光軸と撮像素子面の関係を任意に移動させることをいうのですが

上の2枚の写真は厳密にいうとディスプレースメントになります

頭でっかちの写真はレンズをライズさせて

足が長く見える写真はレンズをフォールさせて撮っています

焦点距離の短いPCレンズで人物に近づくほど足が長く写りますネ

レンズを左右にシフトさせる場合も含めてディスプレースメントと総称します

'あおる'とはレンズの光軸と撮像素子面が垂直の関係ではなくなる状態なんですね

被写体に奥行きがある場合にピントが合う範囲を調整できる機能がアオリです

被写界深度はレンズの焦点距離及び絞りの指数によって変化します

そこにアオリが加われば複雑なボケのコントロールが可能になるわけです

もっとも パソコン上の画像処理で同様の表現ができてしまいますけどね

 

 

上のレンズは目一杯ライズをしてティルトの状態になっています

この状態ではレンズの光軸は撮像素子の上面に中心があるわけで

広い包括角度とイメージサークルが要求されるわけです

 

 

なんだかかわいいのかぶきみなのかわからない写真で申し訳ありません

上の写真はPCレンズを使っているわけではなく 絞りを開けて被写界深度を浅くしています

 

 

上の Exif 情報をご覧の通り絞りはF4に設定しています

シャッタースピードは1/2000

大型ストロボで照明されたスタジオライティングの撮影ではNDフィルターを使用しないかぎり絞り数値は大きくなります

二世代前のNikonD1xを使う理由がここにあります

Nikon一眼ではD1系D70 D50 D40 がCCD電子シャッターを採用していました

CCD電子シャッターは スミアが出てしまうことが欠点とされていますが

ストロボ光でも定常光と同じようにシャッタースピードで露出が コントロールできるのは大きなメリットですね

 

 

彼女たちのモデル事務所はナイナイのやべっちのお兄さんが社長をされています

今の前身のモデル事務所には能勢3姉妹が在籍していて

数多くのキャンペーンガールを擁し 事務所は活気にあふれ華やかな笑い声が充満していました

ハリソンフォード主演「ブレードランナー」で4年間の寿命しか与えられていないレプリカントの

最後のセリフ「俺たちは お前たちが想像もつかないものを 宇宙の果てで 見てきた」

想像がつかないほどではないが 私はこの世でいろいろな'醜聞'を見聞きしてきた

レプリカントの20倍は生きなければいけない私にとってこれ以上の'醜聞'は聞きたくもない

クリエイティブな生き方を目指す私にとって煙草の副流煙以上に有害で クリーンな心を汚していく

おいおいまたまた訳のわからないことを言い出しやがって
モデル事務所と煙草の副流煙がなんの関係があるって言うんだい

いや それがですね

まぁよくある話と言えばそうなんで、、、、