内海観光センタービルの下にある外部階段の柵に多くの花束がくくりつけられていました

昨年か一昨年の今頃のことだったと思います

一人の青年が海で女性の体に触れたことを理由に観光センタービルの2階にある内海警察詰め所で

職務質問を受けていました

当事者女性の友人たちとの話の食い違いがあったのでしょうか

劣勢にまわった青年は警官のスキをついて2階から浜辺に飛び降りたそうです

しかし運悪くそこには先端が槍状の鋼鉄の柵が設置してありました

闇雲に飛び降りた青年にはとても避けようがなく 首を直撃してしまいました

 

 

事件後に槍状の部分は切り取られていますが 青年の命を奪い取ってしまった柵は

花束を奉る格好の'墓標'になっています

 

 

この日 望遠レンズをつけた一眼レフを片手に浜辺を歩いていると観光センターの入り口で

'潮招き'のごとく片手をゆらゆらさせながら手招きをしている男がいるではないか

どうやら警官らしい

どうも 怪しい男が盗撮をしているから注意してほしいと通報があったらしい

 

 

警官は いま撮っていた写真を見せてほしいと デジカメの液晶をのぞき込んだ

液晶画面は最後に撮影したこの絵を映し出した

ふ〜ん

中年の警官は 言葉には出さなかったが あてがはずれて拍子抜けしたような表情をした

今日は花火大会があるので一眼レフを持ったカメラマンが多いんですよ 先ほども話を聞いたところなんですがね

椅子の上に無造作に 大きな双眼鏡が置かれていた

これで見張っているんですか?

いやっ 遊泳ラインの中に入り込んでくる水中バイクを見張るんだよ

そうですか ご苦労様です

 

 

液晶画面を進めていればこの絵が出てきたはず

警官の目の色が変わったことでしょう

 

 

陽気なブラジリアン

彼女たちには盗撮という概念はありません

少なくとも海水浴場の浜辺では、、、

 

 

今日は内海中日花火大会

毎年 内海海岸はこの日を境に急激に人出が少なくなるそうです

 

 

水上スターマインは内海花火の白眉といえます

 

 

送り火のごとく、、、 夏は去っていきます